ロンドン五輪までに予習したいスーツの聖地 サヴィルロウとビスポークの今Let’s talking about Savile Row before London Olympic have stated.

No related posts.

このエントリーをはてなブックマークに追加

MEN'S Precious (メンズ・プレシャス) 2012年 07月号 [雑誌]
MEN’S Precious (メンズ・プレシャス) 2012年 07月号 [雑誌]
小学館 2012-06-06
売り上げランキング :
Amazonで詳しく見る by G-Tools

ウィンストン・チャーチルにユニオンジャック。MEN’S Precious7月号は、英国名品大図鑑です。もうすぐロンドン五輪です。英国の衣装や、英国のファッション、特に男性達の着こなしはテレビでもよく見ると思います。その前に、この1冊を読んでおくと1つ違う見方で楽しめるかもしれません。

お金はかかりますが、スーツに関わる全てが揃ってしまうのが英国、ということを改めて感じる本雑誌。
特に面白いのが紳士服の聖地、テーラーリングのゴールデンマイル、と称されている全長わずか500mのストリート、「サヴィルロウ」の昔と今です。世界最高峰のテーラリングは、ブリティッシュトラッドの元祖。世界のスーツの元祖、そして、カジュアルファッションの元祖?でもあるという。そんな「サヴィルロウは、今どうなっているのだろうか」という特集が必見です。

◎経済不況、似非サヴィルロウの横行に制定されていた「サヴィルロウビスポーク協会」

サヴィルロウそのものの歴史やスタイルについては、圧倒的な内容の紳士の服装術「Gentleman: A Timeless Guide to Fashion」(本雑誌で推薦されています)、スーツの神話、英国流おしゃれ作法、ハーディエイミスのイギリスの紳士服あたり読めば、なんとなくスーツの聖地であることが想像できるかと思います。その精神みたいなものを大事にしろ、ということではなく知っておいて損はないかなと思って。よく、背広の語源はサヴィルロウというではないですか。では、サヴィルロウの語源は?というと、今のサヴィルロウ一体を所有していたバーリントン伯爵の妻ドロシーサヴィルの名前が語源。女性の名前なんです。ちなみに、Row(ロウ)は家並みという意味。これだけでも面白いです。

サヴィルロウで1番の規模を持つのがヘンリープール。1806年創業の現存する最古のテーラーリングハウス。今の天皇が、戦後の若かれし頃英国に渡った時、仕立てられたのがヘンリープールだそう。エリザベス女王の女王即位式典のために誂えたという話。

そんな由緒正しき聖地ですが、経済不況とともに変化も生じてきていると。雑誌に掲載されていない点も含めて、紹介してみましょう。

【1】

 

●サヴィルロウに隣接してアバクロンビーアンドフィッチのオープン。クラフツマンシップの代名詞の通りにファストファッション・・・だと?「だが、断る」ということで、デモに。

アクアスキュータムの経営破綻。サヴィルロウとは直接関係ないかもしれませんがブリティッシュトラッドを代表するブランド。経済不況の影響をもろに受けたブランドに。

ギーブスアンドホークスを香港アパレル企業が買収。サヴィルロウの中でも老舗中の老舗であるギーブス&ホークスが買収されてしまいました。

この辺の問題はBBCニュースをご覧になるとなんとなく分かりやすいかも。アバクロに対して、どう対処していくかという話し合いが、ビジネスを通り越してアイデンティティのレベルで議論。

【2】

 

●似非サヴィルロウが乱立。いわゆるサヴィルロウの近くにある新鋭テーラーの1部。特に、西側だそうな。これが、サヴィルロウ仕込みだと言ってマシンメイド、既製品をバンバン売るという。
もともと経済不況に強かった、サヴィルロウのビスポーク(フルオーダーメイド)。これを根幹から揺るがす状況になった。そこで「サヴィルロウ・ビスポーク・協会」が2005設立。200年の歴史の中で、王室御用達の証(ロイヤルワラント)はありましたが、正しいサヴィルロウのスーツであることの証明は数年前に確立されたんです。なんだか、フランスのサンディカみたいですよね。ルールは以下。

●マスターカッターによって採寸とカットを行い、型紙を製作すること。
●ツーピース・スーツに対して、50時間以上の手作業を要する品質を保つこと

このルールに従っている加入店は、
アンダーソン&シェパード、チャーリー・アレン、オズワルド・ボーテング、アンソニー・J・ヒューイット、ノートン&サンズ、デーヴィス&サン、ヘンリー・プール、エヴィス、リチャード・アンダーソン、リチャード・ジェームズ、ハーディ・エイミス、ギーヴズ&ホークス。

◎ビスポークと、海外のフルオーダーメイドは似て非なるもの

上記のルールは、即ちビスポーク(フルオーダーメイド)なんです。イタリアでは、ス・ミズーラ(フルオーダーメイド)という言い方をしますが、ちょっと意味合いが違う。イタリアは縫製技術、イギリスは型紙技術に重きをおいています。
ですので、英国ではカッターという存在が1番大事にされています。サッカーでいう司令塔(日本代表なら本田や香川)。「採寸、型紙を起こす、切る」の流れを担当しています。

この1連の流れで、採寸の時には顧客と話しあう。その後スーツ作りの中で仲間たちと話しあう。この「話しあう」という作業を一番多くするのがカッター。そして、ビスポークの語源がBe-spoken(話し合い)から来ているという説。
一番話し合いの中心にいるのがカッターになるので、カッターがビスポークの要になるわけです。
カッターにとって重要視している部分は、チェスト。胸の部分だそうです。ショルダーかと思っていたら胸の部分が一番難しいようですね。多重構造の手縫いキャンバスこそが、スーツのキャラクターを決めるとか。深いですねー。

1_mcq

サヴィルロウの最新情報は、アレキサンダーマックイーンサヴィルロウ店オープン。基本的にハンツマンが担当。ストアではビスポークももちろん可能です。サヴィルロウでテーラーを研鑽したアレキサンダーマックイーンが愛するスーツがハンツマンだったので、モードブランドでありながら徹底的なクラフツマンシップが楽しめる内容として話題となっています。

最後に、本ブログでも一度紹介したカッターの仕事ぶりが観れる動画とサヴィルロウの動画をまとめて紹介します。こういうのは職人の技術に喜びを感じて楽しみましょう!ロンドンオリンピックの男性の着こなしにも要チェックです。

「Cad & The Dandy Tailors」

「ビスポークとはファッションにあらず – ヘンリープールの200年にも及ぶ顧客リストと女性カッターの存在」

「デーヴィス&サン カットと手縫いの技術」

「サヴィルロウでスーツを誂えてみるシリーズ 細かい質問数に注目」

「フィッターの顧客に対する最高峰の採寸技と身のこなしに注目」

 

「リチャードジェームズが説くサヴィルロウジャケットのカジュアルな着こなし」

ロンドン五輪に行かれた際は、ぜひサヴィルロウにも行ってみてください。

No related posts.

Subscribe to RSS via Email:

Subscribe with Brand Fashion Communication and get updates frequently in your inbox

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">

メゾンマルタンマルジェラのジャケットとシューズ

メゾンマルタンマルジェラのジャケットとシューズ

ニューバランス576BCL

ニューバランス576BCL

1205のハリスツイードジャケット

1205のハリスツイードジャケット

1205のスイスコットンシャツ

1205のスイスコットンシャツ

Shopping