英国批評:渡辺淳弥は現代のココ・シャネルであるUK thought : Junya Watanabe be as well as Coco Chanel

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■装飾性なんてない 目立たないところに意識を集中する渡辺淳弥と海外が評価

イギリスのメディア、The Independentでジュンヤワタナベの2012S/Sから観た考察・レビューが掲載されていますのでちょっと紹介したいと思います。

2012S/Sでは、レースのドレスがテーマでしたが、レビューではデザイナー渡辺淳弥氏の作り方に派手派手しさや、一般的に言われるようなモダンという表現とは程遠い位置づけ。ジュンヤワタナベのモダンは予想できない魅力がある、とスザンナフランケルは述べています。
全文英文なので、また僕の英語の勉強に付き合ってください(笑)。

ちなみ、パリコレクション2012S/Sは以下でご覧になれます。

Junya Watanabe: A delicate subject – The Independent

【ジュンヤワタナベのつくりは、派手さを嫌い、職人気質のオートクチュールを感じさせる】

The Independentのレビュー、考察いわく・・・、

今ラグジュアリーブランドのレディメイド(既製服)のデザイナー達は、全て手仕事で衣装をつくるオートクチュールの重要性を感じ、インスピレーションを得ている。その多くがマシンメイドにもかかわらず、手仕事という工程の位置づけがどこかで再興しているのだ。それは、「オートクチュール=最高のクオリティ」という事実に、改めて気づいたからである。

オートクチュールとはちょっと意味合いが違いますが、最近ヘリテージ(遺産)ということを強く意識するメゾン増えましたよねー。エルメス、LV、バーバリープローサムなど。



【レース1つで分析するジュンヤワタナベのクラシックなブランドの再解釈再構築】

ジュンヤワタナベのレースドレスのつくりは、最もクラシックで、オートクチュールそのものに共鳴していて、予測できる範疇を超えている。
もちろん、レースは様々なシーンで多用される比類のないシンボリズム。例えば、洗礼式で使うレース、葬式で使う黒のレース、そして、最も大事なポイントとして全ての女性があらゆるシーンで使うワードローブであることも含む。

ところが、今日従来レースというものはフリルで飾られフェミニン仕様なのが固定観念としてある。また、デリケートなペールカラーで縫われたものでとお伽の国のお姫様のイメージもある。
渡辺淳弥は、歴史と伝統のある衣服を、保守的に扱うようなデザイナーではない。
事実、もし、彼の輝かしい多種多様な仕事を「1つに統一」して説明するなら、深遠な尊敬を送るタイムレスな伝統的手法に、発明の才能、創造力、技術的な専門知識を結びつけれたもので、その点で右にでるものはいない。

リーバイスにしても、ブルックスブラザーズ、モンクレール、ノース・フェイス、マッキントシュ、ニューバランスなどのオーセンティックなブランドとコラボレーションしてきました。この手の老舗ブランドは、いじるのはパターンまで、と一般的に言われていますが、ジュンヤワタナベの場合は別。根底から解体してしまうほど、いじり倒してよい稀有な存在なんです。


【渡辺淳弥は現代のココシャネルのようだ:メンズウェアをウィメンズに投影】

昔、ココシャネルがメンズアイテムをウィメンズに取り入れたように、渡辺淳弥の手によって、男性のものであるトレンチコートも美となる(実際2012S/Sではメンズのトレンチコートやミリタリールックも登場)。そこに、時代遅れの痕跡も取り払われてしまう。
渡辺淳弥は、この時代の紳士服「テーラリング」を、ウィメンズに最もインスパイアしているデザイナーといえば十分だろう。

ジュンヤワタナベのレースコートは、軽く補強され、アクリル系の糸を紡ぐというものだった。これは、彼の得意の手書きでなくてはならない部分となっている。
そのレースは、間違いなく老舗ブランドであるシャンティ。そこに、ぞっとして後退りするほど指ぬき(シンブル)を落とし込んでいる。
スポーツウェアなどのラインからインスパイアされたことはあっても、装飾性や、けばけばしい飾りは一切見られない。古いファッションを縛り上げることはないけれども、そこには黒の不透明な布切れや、よりややこしいパターンだけがデザインされている。

そして、これはレースですから、そこから全てスィートロマンスが含まれるわけだが、同時に、フレッシュ感や安心感という全く新しいものを感じる。また、そのレースは鮮やかに再びカラーリングされたものだということ。

ここには型にはまったものはなく、Miss Havishamのような暗さのアイボリークリームが伺える。そのかわり、ガンメタル、リーフグリーン、そしてローズカラー、そして少し興奮気味のバイレットで、ライラックと綿菓子のようなものが描かれている。合わせる靴はメリージェーンを彷彿とさせるものだった。

2012S/Sのパリコレクションでは、レースの老舗ブランド「シャンティ」をいじり倒したようですね。わざわざアシメントリーにして補強して色合いも変えてドレスにする。目立ちませんが、手間暇かかっています。


【新しくない、という新鮮さを感じる】

新しくないという新鮮さ・・・一瞬矛盾しますが、これがジュンヤワタナベの特徴だし魅力のようです。ここ数年、デザイナーの若返りが目立ちますが、過去の作品を踏襲しようとしても、サイジングがタイトになって、短めの丈だったり特徴的なカッティング、切り替えが新鮮に見えがち。それはそれでよいと思いますが、ジュンヤワタナベはそういう域を越えた新鮮さがあるよね、というお話で終わっています。

英国の深い洞察にもかかわらず、渡辺淳弥氏はVOGUE HOMME JAPANのインタビューでも紹介したように詳しく語りません。僕はオタクではないので・・・とか言って、わからないフリをしているのは彼の仕様。「服は物だからいじる」この姿勢や態度にも魅力を感じるところがあるんでしょうね、さすが川久保玲の弟子、というのが私の感想。 

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