マルタンマルジェラ社長Giovanni Pungettiの経営哲学MARTIN MARGIELA CEO Giovanni Pungetti’s Management Philosophy

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■マルジェラの社長が考える一般ブランド企業とマルジェラの違い

The Business of Fashionにて、メゾンマルタンマルジェラのCEO(最高経営責任者)Giovanni Pungettiのインタビューが掲載されているので、頑張って翻訳してみました。間違っている部分があったら申し訳ありませんが、相変わらず私の英語の 勉強に付き合ってやってください(笑)

【原文】CEO Talk | Giovanni Pungetti, Chief Executive Officer, Maison Martin Margiela - BoF – The Business of Fashion

【The Business of Fashionによる問題意識】

パ リコレクション2012S/Sの後インタビューを行った模様。CEOのGiovanni Pungettiは写真を公開するのは拒否。それは創業者であるマルタンマルジェラ氏の哲学を貫くため。彼は自分の姿を晒すことを避け続けました。また、 質問には基本的にマルジェラ側はFAXかEメールのみで回答してきた。

こういったアプローチは、ファッション好きの間 でカルト的なものへとつくりあげられていきました。しかし、このようなコンセプチャルなスタイルと、秘密主義的なコミュニケーションの戦略は、財政的安定 性に障害を与えかねないように見えました。勇敢なことといえば、2002年にレンツォ・ロッソが創業者のディーゼルグループの参加になったこと。

これは、商業的なファッション大国に、非常に尊敬されていてコンセプチャルな才能を一緒(共生)にさせることになり、ちょっと奇妙な組み合わせではないか。

ディーゼルグループ傘下になったときは、ビジネスの面でより構築的でマルタンマルジェラ氏自身にとってもデザインだけに集中できたかのように思えた。ところが2009年にマルタンマルジェラ氏自身がメゾンを去ったことを報道することになる。

この時、企業を持続するという意味でマルジェラ氏が去ったのはよいタイミングだったのかもしれないが、メゾンを見つめる人達は、メゾンが商業的側面とクリエイティブな側面の共生ができないのではないか心配だった。

そ れ以来、メゾンマルタンマルジェラのデザインはクリエイティブチームが担当している。ビジネスは、新しい地域に拡大。また、メゾンのラベルラインも拡大し ました。小売のネットワークは最組織された。フレグランス、アイウェアのライセンス契約などで立ち上げられた。現在に至る。

【インタビュー】

なお、マルジェラのブランドそのものについては、インタビューウィズメゾンマルタンマジェラ
を御覧ください。また、マルジェラ氏が去った後、メゾンとしてやるべき3つの課題が過去記事としてあるので、そちらもどうぞ。では、本編を。

メゾンマルタンマルジェラのホテルにて、CEOのGiovanni Pungettiからビジネスを行う上で、メゾンマルタンマルジェラの将来像と哲学を聞く。

BOF:The Business of Fashionのインタビュアー
GP:メゾンマルタンマルジェラCEOのGiovanni Pungetti

BOF:マルタンマルジェラ氏は常に秘密主義的な存在でした。しかし、なぜあなた自身まで秘密主義的な存在であろうとするのですか?

GP:我々 は、(ご存知の通り)デザイナー達の会話を持ち合わせていない。だから、しばしば表に出てくる我々がこの種の匿名性というシステムに対して対処しなければ ならないことがあります。それは、はっきりとした言い回しでいう時もあります。「名前を公表しないでください」、「私を引用しないでください」など。しか し、誰かは話す必要があるわけです。最終的に、マルタンマルジェラ関係者として2人という形となりました。CEOである私と、大株主であるレンツォ・ロッ ソです。一方で、プレスという存在が必要であることを感じています。だから、我々は自分たちの哲学(匿名性)に厳密すぎるわけでもなく、過剰になりすぎも しません。

【Giovanni PungettiがマルタンマルジェラのCEOになった経緯】

BOF:あなたが最初にファッションビジネスの中で働くことになった経緯は?

GP:偶然ですよ。初めの職業は、ゼネラルモーターズの行政部門でした。そして、MBAをとりました。これは自分なりのマーケティングを発見し、自分のキャリアを変える決心をしたためです。
その後ユニリーバに転職して、本格的なブランドマネジメントを始めるところに参加できました。8年間もの間、古典的なマーケティングの業務を行い、マーケティングマネージャーまで上り詰めました。

その時、突然ディーゼルから誘いがありました。そして、私はこれに挑戦することを決めました。最初はただのジーンズの企業としか思っていなかったので、今話しているような複雑な内容ではなかったんです。しかし、これは私にとって良い出発でした。

【企業マルタンマルジェラと一般企業の管理の違い】

BOF:ええ、明らかに複雑ですよね。ディーゼルで働くことと、マルタンマルジェラのようなメゾンで働くことはやっぱり違いがありますよね?

GP:これを言うことは非常に挑戦的なんですが、現実的にブランドはブランドだと思うんです。何が違うかといえば、人の管理です。これは完全に違いがあります。まるで他の世界のように。マルタンマルジェラのような企業は人の管理にこそ違いがある。これが鍵です。

BOF:一体(人の管理で)何が違うのでしょう?

GP:ハ イファッションブランドの企業は、一緒に働く99%の人がクリエイティブ人間です、そして、そういう人種を管理することはアーティストを管理することと同 じなんです。一般(産業)的な企業では、マネージャー達を管理することになる。たとえ、マネージャー達に創造力が少しあったとしても、メンタリティーの 面、思考の面でアーティスト達を管理することとは全然違うんです。
アーティスト達を管理することは不可能です。ですから、いかに管理ではなく彼らをリードするか、導くかが大事なんです。これは大変なチャンレンジです。

【創業者マルタンマルジェラ氏がメゾンを離れたことの影響】

BOF:そ れなら、ぜひ聞きたいことがあります。あなたは7年間マルタンマルジェラ氏とともに働き、彼はメゾン去りました。なぜマルジェラ氏がメゾンを去ったのか、 彼の決定に至る経緯を教えてもらえますか?さらに、その周りを取り巻くビジネス上のインパクトについてもお聞きしたいです。マルジェラ氏は、常に秘密主義 的でした。しかし、ブランドを通してコミュニケーションをしていました。マルジェラ氏のオーラは常に服とその表現方法にあったと思うのです。
メゾンマルタンマルジェラは、先見の明があった創業者の旅立ちにどのように対処したのですか?

GP:我々 はそのことについて話さないことになっています。かれは去ったのです。これは、マルジェラ氏の決めたことでしたし、我々はそれを尊重しています。私が1つ 言えることといえば、彼が去ったことは、何か大きなきっかけがあったわけでもありませんし前向きな決断でした。マルジェラ氏は、良い意味でスタッフ達に任 せっきりでした。
私がこの企業の経営者となったとき、彼はエルメスのデザイナーとしても従事していました。マルジェラ氏は5年間の間、一週間のうち3日はエルメスの仕事をしていました。エルメスとの契約が終わっても、彼の姿勢(スタイル)は変わりませんでした。
マルジェラ氏はめったに企業のほうに姿を現さなかったし、任せることで彼のビジョンの背後でスタッフ達は育てられまっした。
私がマルジェラ氏について言いたいのは、これだけです。

ブ ランドは非常に強いです。企業の哲学は360度拡大しています。デザインチームは問題なく先に進むことができました。もちろんマルジェラ氏が去ったことは 寂しいですよ、しかし、それとメゾンのクオリティとの関係性はない。先ほど説明してきた彼がいた頃のシステムは、今も同じように継続しています。

BOF:つまり、あなたが言いたいことは、マルジェラ氏のビジョンは明確 で、彼の哲学が組織文化として埋め込まれていると。そして、今日、おそらく、もはや創業者がいるかどうかは問題ではないということですよね?メゾンのス タートのときにマルタンマルジェラ氏なしで、あなたがすべてを設定することはできないけど、今ではマルジェラ氏の有無は関係なく持続できるという・・・。

GP:はい、まさにそのとおりです。マルタンマルジェラ氏は、独特な仕事のシステ ムを創造しました。私は、はなからアートはただの仕事のシステムであるということは言いたくありませんが、少しそういう面もある。マルジェラ氏は我々が継 続できるよう手伝ってくれたし、もちろん、これが我々が行なっている仕事において才能の点でデザインチームを強化してくれました。なぜなら、才能はこの職 業のキーポイントです。マルジェラ氏の右腕として20年間従事したデザイナーは、 今のデザインチームを引っ張っています。我々は、自分達がそれぞれバラバラにやりたい事をしているために、アトリエにいるわけではありません。
アトリエにはかつてのマルタンマルジェラ氏のような導いてくれる存在があるのです。したがって、かつてマルタンマルジェラ氏がアトリエに来たり来なかったりしている時から、この右腕がチームを引っ張ってきたのです。

【マルジェラの哲学「不可視」と、商業的なディーゼルの間の葛藤】

BOF:それでは現在のメゾンの話に戻しましょう。私は、流通の面と製品の面でのビジネスの拡大を学ぶことに非常に興味があります。もしよろしければ、あなたがメゾンマルタンマルジェラに来た2002年のとき、また以降から今日に至るまで変わったか、教えて頂けますか?

GP:当時企業は小さかったです。収益で15ミリオンユーロの規模でした。しかし、メゾンとしての訴求力たる成分はすでにあったのです。メゾンは、非常に高い評価を得ていました、強いイメージ訴求力、強い顧客ロイヤルティがある。しかし、小さな企業でした。
ア クセサリーラインがあり、カジュアルラインがあり、小売店があり、百貨店にも出店したり・・・そし、近年では多くの新興国にもショップを設けました。すべ て(商品)はそこにありますが、何も完全に利用(露出)されているわけではない。そのようなものは、なにも開発されていませんでした。それが今日の企業の 売上は、2002年に比べて5倍の75ミリオンユーロになりました。

私は、メゾンのチームとマルジェラ氏自身に話したことを思い出します。その時言ったのは・・・、「皆聞いてもらいたい。皆の仕事は美しい、でも、それを誰も観てはいない。だから、その過程を可視化できるようにしようじゃないか。」。
その時、彼らは可視化を嫌いました。なぜなら、そのアイデアというものがチームの可視化やクールさを取るものだということだったからです。
私にとって、それはメゾンに対して大きな間違いでした、彼らが不可視であることが成功する可能性があるという彼の考えは、間違っていると思っていた。

だから、私達は顧客に対するこちらの配信を増やしませんでした。一方で、直営店で観れるようにしました。さらに、新しい国々すべてでも利用可能にするために直営店を建てました。
我々 は新しいコレクションを立ち上げませんでした。我々はシンプルに組織化し構造化して、今販売されているアクセサリー、バッグ、シューズをつくりました。し かし、それらは商品の靴としていくつか提供しているわけではなく、靴のコレクションとして提供しています。これはバッグにしても同じ事。最終的に、我々は シンプルに改善していき、提供する場を増やしてきたわけです。

BOF:つまり、あなたはビジネスとして可視化したということですか?

GP:そ う、まさにそのとおり。 我々は美しいものを作っています。なぜその作品を隠す必要があるんですか?なぜ?我々は、自分自身を1つの夢のような存在として捉えたいとさえ思っている のに。我々は、数世紀前にいるくらい遠い存在で最上階で芸術家達が作品づくりを見ることはできません。
我々は、メゾン独特のこの哲学を壊さないように挑戦してきました。我々の株主からの大きな大きなメリットとしては、コピー・アンド・ペーストシステムのようなビジネスではなく、我々の方法でビジネス展開することを支持してくれていることです。

BOF:というと、これはディーゼルのアプローチを取っていないということで、ディーゼルはディーゼルの方法を取ろうとしたということですか?

GP:私 が憶えているのは、ディーゼルがマルジェラを買収したとき、皆マルタンマルジェラにジーンズラインを立ち上げるか戸惑いました、我々がマルジェラの哲学を 破壊してしまうのではないかと。実際のところは、そこまで憂慮すべきものではありませんでした。ディーゼルグループのトップ、レンツォ・ロッソはクレバー すぎて企業の変化の様子が理解できないわけがない。だから、考え方を変えて行きました。そして、我々はマルジェラとして自分達の哲学で進んできたわけで す。

BOF:マルタンマルジェラは、新興国の中国でも成長が見込まれます。ロゴ至上主義になっている中国において、ロゴを特に持たないマルタンマルジェラはどう適応していくのですか?

GP:中 国でも我々は戦略を変えません。今日の世界は、インターネットなどのツールを使うコミュニケーションで、すべてが早いです。そして隠せません、不可能で す。我々は、自分達の哲学を貫けるように挑戦していきます。その中で、デジタルに関しては慎重であり。そしてなにか必要であることを行っていきます。
これは、いつでもマルジェラの哲学が中心にあって行動をするのですが、メディア戦略に関しては完全に可視化することに至っていません。

私にとって、これは(デジタル化)産業革命以降、90年代後半に起きた最も重要な革命の1つです。だから、我々はシンプルに何がそこでできるかをお見せしたいと思います。

BOF:しかしまだ、あなた方はカルト的なものを失っているに違いないと思っています。それは、中核となるかつてマルタンマルジェラにロイヤリティを持っていた顧客です。なぜなら、彼らは全く不可視なものを好んでいたからじゃないですか?

GP:確 かに、我々はかつての顧客の一部を失いました。(マルジェラが)存在するという理由だけで、探しだすことのできない不可視の魅力に狂信的だった顧客です。 そういった顧客を残して誰かを探してみることにしましょう。世界は大きいのです。我々に、は多くの顧客がいらっしゃいます。新しい知的な顧客は我々を理解 してくれています。

今日、顧客はとても知的です、それは我々がこのビジネスを開始したときよりもさらに知的です。 皆、彼らに嘘をつくことはできない。皆、真実ではないコトを述べることはできない。皆、正直でなければならない。そして、我々はいつも彼らに正直でいま す。もし、透明性があれば、正直であれば、彼らは理解してくれるでしょう。

【終了】
皆さんも私もお疲れ様でした。

【最終セール、マルタンマルジェラ取り扱い店など】
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The Business of Fashionにて、メゾンマルタンマルジェラのCEO(最高経営責任者)Giovanni Pungettiのインタビューが掲載されているので、頑張って翻訳してみました。間違っている部分があったら申し訳ありませんが、相変わらず私の英語の 勉強に付き合ってやってください(笑)

【原文】CEO Talk | Giovanni Pungetti, Chief Executive Officer, Maison Martin Margiela - BoF – The Business of Fashion

【The Business of Fashionによる問題意識】

パ リコレクション2012S/Sの後インタビューを行った模様。CEOのGiovanni Pungettiは写真を公開するのは拒否。それは創業者であるマルタンマルジェラ氏の哲学を貫くため。彼は自分の姿を晒すことを避け続けました。また、 質問には基本的にマルジェラ側はFAXかEメールのみで回答してきた。

こういったアプローチは、ファッション好きの間 でカルト的なものへとつくりあげられていきました。しかし、このようなコンセプチャルなスタイルと、秘密主義的なコミュニケーションの戦略は、財政的安定 性に障害を与えかねないように見えました。勇敢なことといえば、2002年にレンツォ・ロッソが創業者のディーゼルグループの参加になったこと。

これは、商業的なファッション大国に、非常に尊敬されていてコンセプチャルな才能を一緒(共生)にさせることになり、ちょっと奇妙な組み合わせではないか。

ディーゼルグループ傘下になったときは、ビジネスの面でより構築的でマルタンマルジェラ氏自身にとってもデザインだけに集中できたかのように思えた。ところが2009年にマルタンマルジェラ氏自身がメゾンを去ったことを報道することになる。

この時、企業を持続するという意味でマルジェラ氏が去ったのはよいタイミングだったのかもしれないが、メゾンを見つめる人達は、メゾンが商業的側面とクリエイティブな側面の共生ができないのではないか心配だった。

そ れ以来、メゾンマルタンマルジェラのデザインはクリエイティブチームが担当している。ビジネスは、新しい地域に拡大。また、メゾンのラベルラインも拡大し ました。小売のネットワークは最組織された。フレグランス、アイウェアのライセンス契約などで立ち上げられた。現在に至る。

【インタビュー】

なお、マルジェラのブランドそのものについては、インタビューウィズメゾンマルタンマジェラ
を御覧ください。また、マルジェラ氏が去った後、メゾンとしてやるべき3つの課題が過去記事としてあるので、そちらもどうぞ。では、本編を。

メゾンマルタンマルジェラのホテルにて、CEOのGiovanni Pungettiからビジネスを行う上で、メゾンマルタンマルジェラの将来像と哲学を聞く。

BOF:The Business of Fashionのインタビュアー
GP:メゾンマルタンマルジェラCEOのGiovanni Pungetti

BOF:マルタンマルジェラ氏は常に秘密主義的な存在でした。しかし、なぜあなた自身まで秘密主義的な存在であろうとするのですか?

GP:我々 は、(ご存知の通り)デザイナー達の会話を持ち合わせていない。だから、しばしば表に出てくる我々がこの種の匿名性というシステムに対して対処しなければ ならないことがあります。それは、はっきりとした言い回しでいう時もあります。「名前を公表しないでください」、「私を引用しないでください」など。しか し、誰かは話す必要があるわけです。最終的に、マルタンマルジェラ関係者として2人という形となりました。CEOである私と、大株主であるレンツォ・ロッ ソです。一方で、プレスという存在が必要であることを感じています。だから、我々は自分たちの哲学(匿名性)に厳密すぎるわけでもなく、過剰になりすぎも しません。

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BOF:あなたが最初にファッションビジネスの中で働くことになった経緯は?

GP:偶然ですよ。初めの職業は、ゼネラルモーターズの行政部門でした。そして、MBAをとりました。これは自分なりのマーケティングを発見し、自分のキャリアを変える決心をしたためです。
その後ユニリーバに転職して、本格的なブランドマネジメントを始めるところに参加できました。8年間もの間、古典的なマーケティングの業務を行い、マーケティングマネージャーまで上り詰めました。

その時、突然ディーゼルから誘いがありました。そして、私はこれに挑戦することを決めました。最初はただのジーンズの企業としか思っていなかったので、今話しているような複雑な内容ではなかったんです。しかし、これは私にとって良い出発でした。

【企業マルタンマルジェラと一般企業の管理の違い】

BOF:ええ、明らかに複雑ですよね。ディーゼルで働くことと、マルタンマルジェラのようなメゾンで働くことはやっぱり違いがありますよね?

GP:これを言うことは非常に挑戦的なんですが、現実的にブランドはブランドだと思うんです。何が違うかといえば、人の管理です。これは完全に違いがあります。まるで他の世界のように。マルタンマルジェラのような企業は人の管理にこそ違いがある。これが鍵です。

BOF:一体(人の管理で)何が違うのでしょう?

GP:ハ イファッションブランドの企業は、一緒に働く99%の人がクリエイティブ人間です、そして、そういう人種を管理することはアーティストを管理することと同 じなんです。一般(産業)的な企業では、マネージャー達を管理することになる。たとえ、マネージャー達に創造力が少しあったとしても、メンタリティーの 面、思考の面でアーティスト達を管理することとは全然違うんです。
アーティスト達を管理することは不可能です。ですから、いかに管理ではなく彼らをリードするか、導くかが大事なんです。これは大変なチャンレンジです。

【創業者マルタンマルジェラ氏がメゾンを離れたことの影響】

BOF:そ れなら、ぜひ聞きたいことがあります。あなたは7年間マルタンマルジェラ氏とともに働き、彼はメゾン去りました。なぜマルジェラ氏がメゾンを去ったのか、 彼の決定に至る経緯を教えてもらえますか?さらに、その周りを取り巻くビジネス上のインパクトについてもお聞きしたいです。マルジェラ氏は、常に秘密主義 的でした。しかし、ブランドを通してコミュニケーションをしていました。マルジェラ氏のオーラは常に服とその表現方法にあったと思うのです。
メゾンマルタンマルジェラは、先見の明があった創業者の旅立ちにどのように対処したのですか?

GP:我々 はそのことについて話さないことになっています。かれは去ったのです。これは、マルジェラ氏の決めたことでしたし、我々はそれを尊重しています。私が1つ 言えることといえば、彼が去ったことは、何か大きなきっかけがあったわけでもありませんし前向きな決断でした。マルジェラ氏は、良い意味でスタッフ達に任 せっきりでした。
私がこの企業の経営者となったとき、彼はエルメスのデザイナーとしても従事していました。マルジェラ氏は5年間の間、一週間のうち3日はエルメスの仕事をしていました。エルメスとの契約が終わっても、彼の姿勢(スタイル)は変わりませんでした。
マルジェラ氏はめったに企業のほうに姿を現さなかったし、任せることで彼のビジョンの背後でスタッフ達は育てられまっした。
私がマルジェラ氏について言いたいのは、これだけです。

ブ ランドは非常に強いです。企業の哲学は360度拡大しています。デザインチームは問題なく先に進むことができました。もちろんマルジェラ氏が去ったことは 寂しいですよ、しかし、それとメゾンのクオリティとの関係性はない。先ほど説明してきた彼がいた頃のシステムは、今も同じように継続しています。

BOF:つまり、あなたが言いたいことは、マルジェラ氏のビジョンは明確 で、彼の哲学が組織文化として埋め込まれていると。そして、今日、おそらく、もはや創業者がいるかどうかは問題ではないということですよね?メゾンのス タートのときにマルタンマルジェラ氏なしで、あなたがすべてを設定することはできないけど、今ではマルジェラ氏の有無は関係なく持続できるという・・・。

GP:はい、まさにそのとおりです。マルタンマルジェラ氏は、独特な仕事のシステ ムを創造しました。私は、はなからアートはただの仕事のシステムであるということは言いたくありませんが、少しそういう面もある。マルジェラ氏は我々が継 続できるよう手伝ってくれたし、もちろん、これが我々が行なっている仕事において才能の点でデザインチームを強化してくれました。なぜなら、才能はこの職 業のキーポイントです。マルジェラ氏の右腕として20年間従事したデザイナーは、 今のデザインチームを引っ張っています。我々は、自分達がそれぞれバラバラにやりたい事をしているために、アトリエにいるわけではありません。
アトリエにはかつてのマルタンマルジェラ氏のような導いてくれる存在があるのです。したがって、かつてマルタンマルジェラ氏がアトリエに来たり来なかったりしている時から、この右腕がチームを引っ張ってきたのです。

【マルジェラの哲学「不可視」と、商業的なディーゼルの間の葛藤】

BOF:それでは現在のメゾンの話に戻しましょう。私は、流通の面と製品の面でのビジネスの拡大を学ぶことに非常に興味があります。もしよろしければ、あなたがメゾンマルタンマルジェラに来た2002年のとき、また以降から今日に至るまで変わったか、教えて頂けますか?

GP:当時企業は小さかったです。収益で15ミリオンユーロの規模でした。しかし、メゾンとしての訴求力たる成分はすでにあったのです。メゾンは、非常に高い評価を得ていました、強いイメージ訴求力、強い顧客ロイヤルティがある。しかし、小さな企業でした。
ア クセサリーラインがあり、カジュアルラインがあり、小売店があり、百貨店にも出店したり・・・そし、近年では多くの新興国にもショップを設けました。すべ て(商品)はそこにありますが、何も完全に利用(露出)されているわけではない。そのようなものは、なにも開発されていませんでした。それが今日の企業の 売上は、2002年に比べて5倍の75ミリオンユーロになりました。

私は、メゾンのチームとマルジェラ氏自身に話したことを思い出します。その時言ったのは・・・、「皆聞いてもらいたい。皆の仕事は美しい、でも、それを誰も観てはいない。だから、その過程を可視化できるようにしようじゃないか。」。
その時、彼らは可視化を嫌いました。なぜなら、そのアイデアというものがチームの可視化やクールさを取るものだということだったからです。
私にとって、それはメゾンに対して大きな間違いでした、彼らが不可視であることが成功する可能性があるという彼の考えは、間違っていると思っていた。

だから、私達は顧客に対するこちらの配信を増やしませんでした。一方で、直営店で観れるようにしました。さらに、新しい国々すべてでも利用可能にするために直営店を建てました。
我々 は新しいコレクションを立ち上げませんでした。我々はシンプルに組織化し構造化して、今販売されているアクセサリー、バッグ、シューズをつくりました。し かし、それらは商品の靴としていくつか提供しているわけではなく、靴のコレクションとして提供しています。これはバッグにしても同じ事。最終的に、我々は シンプルに改善していき、提供する場を増やしてきたわけです。

BOF:つまり、あなたはビジネスとして可視化したということですか?

GP:そ う、まさにそのとおり。 我々は美しいものを作っています。なぜその作品を隠す必要があるんですか?なぜ?我々は、自分自身を1つの夢のような存在として捉えたいとさえ思っている のに。我々は、数世紀前にいるくらい遠い存在で最上階で芸術家達が作品づくりを見ることはできません。
我々は、メゾン独特のこの哲学を壊さないように挑戦してきました。我々の株主からの大きな大きなメリットとしては、コピー・アンド・ペーストシステムのようなビジネスではなく、我々の方法でビジネス展開することを支持してくれていることです。

BOF:というと、これはディーゼルのアプローチを取っていないということで、ディーゼルはディーゼルの方法を取ろうとしたということですか?

GP:私 が憶えているのは、ディーゼルがマルジェラを買収したとき、皆マルタンマルジェラにジーンズラインを立ち上げるか戸惑いました、我々がマルジェラの哲学を 破壊してしまうのではないかと。実際のところは、そこまで憂慮すべきものではありませんでした。ディーゼルグループのトップ、レンツォ・ロッソはクレバー すぎて企業の変化の様子が理解できないわけがない。だから、考え方を変えて行きました。そして、我々はマルジェラとして自分達の哲学で進んできたわけで す。

BOF:マルタンマルジェラは、新興国の中国でも成長が見込まれます。ロゴ至上主義になっている中国において、ロゴを特に持たないマルタンマルジェラはどう適応していくのですか?

GP:中 国でも我々は戦略を変えません。今日の世界は、インターネットなどのツールを使うコミュニケーションで、すべてが早いです。そして隠せません、不可能で す。我々は、自分達の哲学を貫けるように挑戦していきます。その中で、デジタルに関しては慎重であり。そしてなにか必要であることを行っていきます。
これは、いつでもマルジェラの哲学が中心にあって行動をするのですが、メディア戦略に関しては完全に可視化することに至っていません。

私にとって、これは(デジタル化)産業革命以降、90年代後半に起きた最も重要な革命の1つです。だから、我々はシンプルに何がそこでできるかをお見せしたいと思います。

BOF:しかしまだ、あなた方はカルト的なものを失っているに違いないと思っています。それは、中核となるかつてマルタンマルジェラにロイヤリティを持っていた顧客です。なぜなら、彼らは全く不可視なものを好んでいたからじゃないですか?

GP:確 かに、我々はかつての顧客の一部を失いました。(マルジェラが)存在するという理由だけで、探しだすことのできない不可視の魅力に狂信的だった顧客です。 そういった顧客を残して誰かを探してみることにしましょう。世界は大きいのです。我々に、は多くの顧客がいらっしゃいます。新しい知的な顧客は我々を理解 してくれています。

今日、顧客はとても知的です、それは我々がこのビジネスを開始したときよりもさらに知的です。 皆、彼らに嘘をつくことはできない。皆、真実ではないコトを述べることはできない。皆、正直でなければならない。そして、我々はいつも彼らに正直でいま す。もし、透明性があれば、正直であれば、彼らは理解してくれるでしょう。

【終了】
皆さんも私もお疲れ様でした。

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