「Hypebeast」から見る「フラット化する世界」を使ったウェブサイトの運営方法Viewing the way of Hypebeast management toward to “The World Is Flat: A Brief History of the Twenty-first Century”

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■社長は香港で意思決定 社員はNYで情報収集

素晴らしい企業を紹介する、Fast Companyにて、世界でもトップの閲覧数を誇るメンズストリートウェブマガジンHypebeastが紹介されています。実は、変わった組織体制を組んでているHypebeastの特徴をちょっとあげてみたいと思います。これは、「フラット化する世界」を上手く使ったビジネスモデルかも。

この動画に出てくる方が、Hypebeastの社長兼エディターのKevin Ma。ええ!NY在住のアメリカ人じゃないの?と思った方もいらっしゃるのではないかと。コンテンツのほとんどは、欧米のファッションシーンのことですし、閲覧者の半分はアメリカ人です。

【Hypebeastの特徴1:時差とネットを活用】

社長と一部のスタッフは香港、他の社員はNY。時差を使って24時間フル稼働できる。ご覧の動画のようにスマホなどインターネットで意思疎通から意思決定、情報収集まで簡単にできる。

Hypebeastの本部が香港で(最近またオフィスが変わったみたいですが)、NYではなかった。
でも、NYのコアなファッション情報と写真が生々しくすぐにアップされる。まさに、インターネットの力を使った「フラット化する世界」なんですね。時差もあるので、24時間誰かしらが最新の情報を得るために奔走できるという仕掛け。

Hypebeastは、香港を拠点とするアジア系のKevin Maが2005年創設。僕は、NYで運営しているものとばかり思っていました。これがユニークなんです。

Ma runs the site with his staff out of their Hong Kong office, and his stamp of approval (read: a feature on Hypebeast) can help make or break an underground or indie brand trying to catch the attention of influencers or even savvy mainstream consumers.

香港オフィスには、基本的にKevin Maと一部のスタッフ。あとは、事情通から世界中で影響を与えるような独自の情報を集めて、彼のお墨付きをもらってどんどん記事となっていくようです。

最初は、スニーカーを中心に紹介してきたKevin Maですが、その後、スニーカーだけではなくファッション全般、音楽、アートとサブカルも扱うようになりました。ストリートウェブマガジンとして確立していったわけです。

【Hypebeastの特徴2:ニッチな情報に特化】

情報はできるだけ絞り込むこと。効率的に情報を得て、さばくこと。

Hypebeast独自のインタビュー記事、動画、コラボレーションなんかがそうです。
Fast Companyのインタビューで、社長Kevin Maは、PCに張り付いていてほとんど外に出てないように見えるけど、NYに拠点を置くインタビュアーよりもNYのストリート事情をよく知っていることを指摘されています。
Kevin Ma社長は、取り扱っている情報が非常にニッチなカルチャーだからです、と回答。

【Hypebeastの特徴3:閲覧者の50-60%はアメリカから】

Hypebeastのデータが掲載されているので紹介しておきます。

1ヶ月のユニーク数で300万 
1ヶ月のPV数2000万 
閲覧者の多くはアメリカから 50-60% 
スタッフ数 正規従業員20人 

半分がアメリカかのアクセス。この辺からも全てアメリカで運営しているように錯覚してしまいますよね。

【Hypebeastの特徴4:持続可能性の高い豊富な特集】

コラムにあたるHypebeast Trade、ビジネス産業、各企業の社長のインタビュー企画など、他ではできない独自性を持ったコンテンツを常に配信している。基本的に引用ではなく、オリジナルの情報がビジネスとして必要だとKevin Maはかつて語っています。

最近では、Kevin Maは専らコンテンツ作成ではなくビジネスマンとして動き回っているようです。それはKevin Maよりも編集に長けているスタッフがいるからだそう。

簡単に紹介しましたが、以上のHypebeastのビジネスモデルは、トーマス・フリードマンが書いてベストセラーとなった「フラット化する世界」をうまく活用した一例なんじゃないかと思うんです。

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Hypebeastは、光回線が普及して世界規模のメジャーサイトへと発展した、最初のメンズストリートファッションサイトなんじゃないかと思います。
ちょうど立ち上げた2005年以降からは、Skypeも使えれば、クラウドサーバーも発達してきました。時差を上手く使って、香港が夜中の時に、NYや他の国で動いているスタッフが情報収集しているのも強い。Googleを活用したり、オープンソース、スマホ、タブレット端末の力ももちろんあるでしょう。これによって、香港が本部でも閲覧者のイメージはアメリカンなわけです。だからこそ、スラングで辛辣なコメントをしていくアメリカ人の中には、相手がアジア系だとは思っていないかもしれない。

書籍「フラット化する世界」で書かれている似ている現象として、アメリカの有名企業のサポートセンターの多くが、インドにあって、インド人が英語で対応してるという事実。電話やメールの取い合わせは、当然アメリカからアメリカ人が英語で聞いてきます。顧客は皆アメリカ国内の会社に問い合わせていると思っています。
しかし、自動的にインドの巨大なサポートセンターにつながって、インド人がアメリカ人スタッフの仮名で応対していると。人件費を浮かすことができるし、24時間対応が時差を使ってできる。また就業時間が長めなんです。
それもインドのように、高度な知識を有する大量の労働者にチャンスがめぐることになり、地球全体の人的資源の有効活用という面では大きな進歩。そして、その結果社会のサービス水準がいっそう向上する。フラット化する世界で、書かれていることと少なからず似ている点はあると思います。

こういったフラット化する世界、いや、今ではフラット化した世界をどう使ってサイトを運営すれば、利益を上げられるか?ユニーク数をあげられるか?これは1人だけはできないんですよね。
ちなみに弱小の本ブログは、私1人で粛々と運営しております。時々何人かで交代で記事書いているんじゃないの?なんて言われますが、私の文章の癖でそうでないことが分かると思います。そりゃあ、何人かで運営できたらまずは日本中のショップの取材をして、動画を作ってみたいし、いろんな調査分析をしたいですし、ファッション診断ページをつくるためにプログラミングの勉強もしたいですねー。いつできるやら(涙)。でも、日本には底力があると信じているので、結束して何か1つ協力し合えばHypebeastに負けない新しいサイトもできるかもしれませんね。流行りのまとめサイトではなく、キュレーションの分野が拡がれば面白いと思いました。 

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