ストリートからの目線で考えるイギリスらしさとは?

No related posts.

このエントリーをはてなブックマークに追加

■ニックウースター登場 「POPEYE9月号」はまるごとイギリス特集■

POPEYE (ポパイ) 2012年 09月号 [雑誌] POPEYE (ポパイ) 2012年 09月号 [雑誌]

マガジンハウス 2012-08-10
売り上げランキング :

Amazonで詳しく見る by G-Tools

毎日熱戦が続いております、ロンドン五輪も終盤。なでしこジャパンは、歴史上初の銀メダル獲得。まずはおめでとうございます。

というわけで、結局サッカーの話ばかりになるサッカーヲタな私です。でも、今月のPOPEYE9月号も、サッカーの母国でありオリンピックが開催されているイギリス特集。これは、個人的にオススメしたい。今まで、アメリカンクラシックオンリーだったので。

今月号には、本ブログで何度も紹介させて頂いているアメリカを代表するファッションディレクター、ニックウースターが登場。アメカジを日本から逆輸入して、再解釈した中心人物。ミリタリーをベースにカモフラ柄をアイコンにしています。JCペニーのディレクター、マンシングウェア、ユナイテッドアローズとコラボラインを担当して、今アメリカのファッションシーンでホットな人物です。

そのニックウースターを中心に、「アメリカから見たUK、日本から見たUK」という特集があるんですが、オジサマたちも楽しめる内容になっているところが、今のPOPEYE。

■ファッションの「ルール」がイギリス

 

ニックウースターは、「ルールは知っているけれど、守らない」というスタンス。これは、アレキサンダーマックイーンの『ルールを破るためには、ルールを知らなければならない』という名言と似ていますね。マックイーンはデザイン、ニックウースターの場合は「着こなし」ですけど。この「ルール」が、イギリスだとニックウースターは表現しています。

「イギリスは、何よりも伝統を重んじる国。アメリカにも伝統はあるけど、私たちのDNAはここ(イギリス) – テーラリングの技術を持つサヴィルロウの伝統に対して、パンクカルチャーが根付く。この相反しながらも融合しているところはイギリスならでは」

と語っています。ハリスツイード、タータンチェック、フェアアイルニット、ダッフルコート、トレンチコート、バブアーのオイルドジャケット、バラクータのG9、ウィングチップ、ボーラーハット、ボウタイ、グローブトロッター・・・頭の上から足まで揃えられるからルールもできる。それをいかにはずしていくかというセンスにニックウースターのチャレンジがあるのかな、と思いました。
以下は、最近のニックウースターのインタビューでその辺を語っています。

A CONVERSATION WITH NICK WOOSTER from Men In This Town on Vimeo.

ちょっとガヤガヤしていて聞き取りにくいのですが、たぶんスーツでの選び方と自分の着こなしについて話しているものと思います。高いスーツでもサイズがあっていないとよろしくないというお話。自分が払えるお金でシンプルなクラシックスーツを買えば、10年以上着れると。海外では多くの人は、サイズ2つ分間違えているようです。あとは、上記で説明したような外しとシルエットのこと。

 

■イギリスらしさは愛と憎しみ? 

この特集に出てくる有識者には、ザジェネラルストアの尹勝浩、バークマンブラザーズデザイナー、Jクルーメンズチーフデザイナー、ジャックスペードのクアン・ハンレー、バーカーブラックのデザイナーデリックミラー、ジャンティークの内田斉、UAの栗野宏文、ドットスナイダー、エンジニアードガーメンツの鈴木大器、ユニオンワークスの中川一康、シューメイカーの福田洋平などなど。この面子の濃さは、BeginやMEN’S EX寄りになっているぞと(笑)。彼らに、以下のような質問が出されています。

  • 1自分の持ちものの中で、イギリスを感じさせるものを教えてください。
  • 2イギリスらしさ、とはどういうことだと思いますか?
  • 3イギリス人らしい、と思う有名人を教えて下さい。

詳細な回答は、本誌を読んで頂きたいのですが、個人的には栗野宏文氏の回答がわかり易かったです。最近この人の説明が一番落ち着く感じです。

◎栗野宏文氏の考えるイギリスらしさとは、愛と憎しみ。

好むと好まざるとに限らず、伝統(トラディッショナル)という存在と分かち難く生きてきて、そのことに対する愛と憎しみを持っている。そのことが結果的に思考や行動のエナジーとなっている。トラッドとパンクと個人の中で一種、共存している状態、それこそがイギリス的振る舞い、といえるのはないだろうか?アイロニー、皮肉、権力批判・・・それらが創造的に”ユーモア”として表出している状態や個人にイギリス的な”サムシング”を感じます。

ニックウースター氏も、栗野宏文氏もストリートからの目線でイギリス的なるもの、イギリスらしさを説明しているところが面白いんです。英国の紳士服の着こなしや、ダンディズム、王室御用達ブランドのことだけでなく、もっとぶっちゃけて表現した場合です。サヴィルロウもあれば、モッズもあり、マルコム・マクラーレン&ヴィヴィアン・ウエストウッドのアナーキーTやパンクファッションの世界もあるとか、ですね。

■栗野宏文が推す1205

最後に、栗野宏文氏所有のイギリスを感じさせるものの中に1205がありました。本ブログで、LN-CC、Oki-niを通じて早くから紹介させてもらっているブランドです。

1205のジャケット

1205のハリスツイードジャケット

栗野宏文氏所有しているのが、このハリスツイードのジャケット。既にある種の風格を感じると紹介しています。あわせて紹介しているのがターンブルアッサーとドレイクスですからね。
これは驚きました。サヴィルロウ出身、メイド・イン・ロンドンにこだわっている点を指摘。価格もお手頃ですが、できれば大量生産はしてほしくない。 あとは、JWアンダーソン、グリフィンハートランドが注目でしょうか。

ブリティッシュトラッドに欠かせないアイテムや着こなしももちろんある本誌。内容は、期待を裏切らないと思います。オススメ。

【関連】
ダンディズムとは突き詰めていくと叛逆精神に至る?
『MEN’S Preciois』モード化するクラシックスーツに警鐘を鳴らす
持ちつ持たれつの日本と英国のファッション事情
MEN’S Precious2011年5月号は『王室御用達』コレクションと定義
カモフラ柄がファッションに変わる歴史の流れ「隠れるための迷彩から見せるための迷彩へ」
ニューバランス:機能性に富むアメリカ製と革靴のようなイギリス製

No related posts.

Subscribe to RSS via Email:

Subscribe with Brand Fashion Communication and get updates frequently in your inbox

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">

メゾンマルタンマルジェラのジャケットとシューズ

メゾンマルタンマルジェラのジャケットとシューズ

ニューバランス576BCL

ニューバランス576BCL

1205のハリスツイードジャケット

1205のハリスツイードジャケット

1205のスイスコットンシャツ

1205のスイスコットンシャツ

Shopping